☆ 川柳句集「平方根」を出版された長崎に住む「平井義雄」
さんは、一九三九年に福岡市生まれ、奥様の平井翔子さん
も川柳を作句している。この本は第13回川柳文学賞受賞
作品で準賞に入選しています。奥様の平井翔子さんは三年
前に「土偶の乳房」を発刊しています。
☆ 一九三九年(昭和十四年)に福岡市で生まれ
九州工業大学を(一九六一年)に卒業しています。
平成十四年に長崎番傘川柳会に入会
平成二十七年に全日本川柳協会常任理事になられました
平成十七年に第29回全日本川柳広島大会に私が選者を
行っていた「魔法」秀句に二人で入賞しています
☆ 作 品
一粒の種に魔法が詰めてある
暇だから平方根を解いている
微力だが無力ではないという誇り
義理一つ果たして美味い酒になる
向い風追い風ともに恩がある
怒ったら負けだと思いつつ怒る
褒めてから叱る言葉が効いてくる
とんとんでよし受けた恩返す恩
上を見て時々下を見る余裕
千羽目の次一羽目の鶴を折る
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