川柳名句に学ぶ 「12」
           平成27年4月

  ☆ 我が師 金子呑風 の作品
     上田公園に句碑 『 城一つ伸びゆく街の灯を見つめ 』
        昭和39年3月 長野県川柳団で建立

        明治28年9月6日 生 〜 昭和54年12月7日
        19歳から川柳 花岡百樹に入門
        信濃毎日新聞・NHK放送文芸等選者
        句集 「 籠妻居 」 昭和56年12月
        川柳キマロキ吟社の指導
        飯山雪見川柳大会に毎回参加     

     待っていてクレタ握手にある温み

     振っているハンカチやがて眼をおさえ

     猪口持ってからの話題が派手になり

     年金のほかに頼りのないひとり

     筆跡のたどたどしさも母匂う

     ゴム風船やっと寝た子の手を放れ

     玩具箱とうとう喧嘩して帰り

     易だからあてにしないが忘れない

     いつからか長女の声が妻に似る

     水枕いくらか楽な音をさせ

     母どこに居ても返事をしてくれる