☆　　我が師　中島　柴痴郎　の作品

　　　○　明治１５年５月　新潟県南魚沼郡に生まれる
　　　　　昭和４５年６月　８５才で永眠
　　　○　１９歳上京　医術を学び、この間川柳の研究にも打ち込む
　　　　　新しい川柳論を掲げて『矢車』を創刊
　　　○　大正元年　３１歳　開業医試験に合格
　　　　　大正３年　３３歳　長野県湯田中温泉に医院を開く
　　　○　昭和７年　５１歳　川柳『湯の村』を創刊
　　　○　昭和31年　７５歳　川柳『奥しなの』顧問　各地で川柳指導
　　　○　昭和36年　８０歳位　句碑建立
　　　　　　　　　流れ行く水の素直さじっと見る
　　　○　昭和38年　８２歳　作品集『行く水』刊行　

　☆　作　　品
　　　○ 明治時代
　　　　　　 口づけや心は花野駆けめぐり

　　　　　　 出船見て入船を見て帰りけり

　　　　　　 直線の我が行く道の淋しくて

　　　○　大正時代
　　　　　　　事成らず帰れば河鹿しきり鳴く

　　　　　　　もの言わぬ人ばかりなり秋の村

　　　○　昭和時代
　　　　　　　こんな川の水でも海へ行くのだぜ

　　　　　　　スイスイと蜻蛉が俺を馬鹿にする

　　　　　　　何になる何にしようと子等をみる