☆ 原爆川柳を読む
原爆投下から70年
広島 原爆の日 8月6日
長崎 原爆の日 8月9日
☆ 広島市の原爆慰霊碑
『安らかにお眠りください 過ちはくりかえしませんから』
☆ 原爆投下のあった時、川柳を書いていた人々は 何を見たのだろう
か。何を感じ、何を書きとめ、今なお何を書こうとしているか。
☆ その日
水汲んで戻れば息のない火傷 あきら
血まみれを抱いてる母も焼けただれ 晴 樹
死屍とみた男が水をくれという 午 朗
うめきにも似た声で水求められ 葉留路
明日までに死ぬ人庭に寝かされる 九 晃
☆ それから
死んだ子の年へ十年足してみる しずお
原爆を保母は童話にして聞かせ 踏 絵
全身を走る痛みがあり真夏 さい子
どの空も上げてはならぬきのこ雲 広 文
長袖の下終生の傷をもち さい子
千羽鶴ゆれる真下で病み続け ゆかり
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