川柳名句に学ぶ 「24」
           平成28年5月

      
   全日本川柳協会主催の『平成柳多留』
      第19集を読む

 ☆  『柳多留』正式には「俳風柳多留」
      初代川柳点者が編集した選句集
      明治2年(1765年)の初版 167篇まで刊行

 ☆  『平成柳多留』平成6年 第1号発刊
      毎年1回発行 5年に1回 『全日本柳人写真名鑑』を発行

 ☆  第19集表彰作品
   平成柳多留賞
     人間の視線の中で花は咲く       熊谷 岳朗

   川柳大賞
     やわらかな視線にはいと云いました   小梶 忠雄

   NHK会長賞
     天性の陽気が春を演じ切る       片山 辰巳

   日本青少年育成協会賞
     九条が古希を迎えて騒がしい      望月 双葉

   全日本川柳協会賞
     クス玉を割って再び鎧着る       磯松きよし

   大会章
     百歳へ方程式を解き続け           哲心
     自分史にはさむ栞の色を足す         一天
     にこにこといつも包んでくれました      忠雄
     ゲラ刷りのまんまで賑やかに生きる     はるえ
     叱られて行き場なくしている視線       輝彦
     温かい視線が繋ぐ手話の指          和江