川柳名句に学ぶ 「30」
           平成28年11月

      

 ☆  第70回長野県川柳大会入賞作品
      2016長野県県民芸術祭参加
       長野県川柳作家連盟主催で9月11日長野市で開催

 ☆  課題6題・席題1題・撰者7名で行う
 ☆  秀逸(三才)の作品

    「歴史」         石田 一郎選
      歴史から学ぶ平和の有難さ     冬 彦
      開拓魂過疎を守っている誇り    崇 子
      歴史好き父とおんなじ目をしてる  美和子

    「入れ違い」       興津 幸代選
      入れ違う愛が誤解のまま解けぬ   健 三
      巣立たせた部屋へ介護の母を呼び  久 栄
      今しがたまで天敵のいた匂い    孝 一

    「詳しい」        佐藤 崇子選
      趣味を超え深みにはまる学者肌   游 峰
      蓄財を税申告に洗われる      都 庵
      二番手を走る男の広い視野     ひろし

    「手ごたえ」       丸山 都庵選
      手ごたえを欲しがる舌を引っ込める 柳 泉
      手応えがなくて空しい糠に釘    犀 水
      一瞬の危険に掴む藁一本      美 文

    「火種」         高塚 夏生選
      列島に活断層という火種      宣 久
      年輪が過去の火種を風化させ    紀 子
      沿海の底に眠っている火種     いくみ

    「リサイクル」      近藤 魁風選
      リサイクル昭和を生きた心意気   勝 子
      古ゆかたおむつに変わる母の愛   正 一
      派手な服案山子に着せてリサイクル たまき

    「やれやれ」       井出 秀夫選
      再検査帰りに笑顔持ち帰る     房 子
      やれば出来たそんな思いで見る夕日 美代子
      晩成の花がようやく日の目見る   崇 子