川柳名句に学ぶ 「31」
           平成28年12月

      

 ☆  現代川柳界の古今無双の巨星と言われた
      尾藤三柳さんの句
       昭和4年8月12日 東京生まれ
       平成28年10月19日逝去
       昭和23年川柳六大家の一人前田雀郎師の門下生
       昭和50年5月「川柳公論」を主宰
       よみうり時事川柳選者 サラリーマン川柳選者
       川柳入門通信講座の開設 日本川柳ペンクラブ理事長
       著述家として多くの著書を通して川柳普及と学問的追求を

 ☆  句碑 東京・上野東照宮参道に平成元年建立

       乱世を酌む友あまたあり 酌まむ

 ☆  作品

       こぶしひらいても何もないかもしれぬ

       春三日空の高さに空がある

       百面相百一個目の貌で死す

       川柳が芽吹いて江戸が江戸になる

       悲しみという文字かなし仮名で書く

       どの風が落して行ったか片道切符

       横のもの横のまま私も横のまま

       眼科から二月の闇を抱いて出る