☆ 「川柳気楽なこころ」として、日常生活の中から生まれてきた
人間愛、笑い、うなずく、そんな句を拾って鑑賞しています。
現代川柳の中から今回は「家族」の作品を見ていきます。
☆ 川柳の中の家族 その1
脱ぎ捨ててうちが一番良いといふ 水 府
俺に似よ俺に似るなと子を思い 路 郎
子供にも理屈があって泣きやまず 午 朗
女房の皺の中なる我が歴史 雀 郎
兄弟が寄るとお袋生きている 瓢太郎
飲んでほしやめても欲しい酒をつぎ 葭 乃
病んでみて命みつめることを知り ふじを
米を研ぐ母にやさしい水の音 一 郎
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