川柳名句に学ぶ 「47」
 平成30年6月

     


☆ 「川柳気楽なこころ」として、日常生活の中から生まれてきた

  人間愛、笑い、うなずく、そんな句を拾って鑑賞しています。

  現代川柳の中から今回は「暮らし」の中から平社員について

  見ていきます。

☆  川柳のなかの暮らし  1

   愛されて巡査で終わる桃の村        明治

   ラーメンが好きでたまらぬ作業服      静彦

   出世しよって嫌らしい声になり       三窓

   まだ平と聞けば父さんこわい顔     中一・男

   入社して鉢巻締める日の多き        破天

   うちの社の山本富士子茶をくばり      散二

   判を押すだけにお見えになる社長      泉都

   人間を変えられなくて職を変え      美代子

   晴耕雨読定年後の荷は軽く         一郎