川柳名句に学ぶ 「48」
 平成30年7月

     


☆ 「川柳気楽なこころ」として、日常生活の中から生まれてきた

  人間愛、笑い、うなずく、そんな句を拾って鑑賞しています。

  現代川柳の中から今回は「暮らし」の中からお年よりを見た

  川柳などを見ていきます。

☆  川柳のなかの暮らし  2

   鉄道唱歌全部唄えてぼけている       如水

   軍人勅語はまだ覚えてる物忘れ       恭太

   あちこちにあって楽しい片想い       尖平

   もう六十まだ六十と紅を引く        静香

   美しく老いるに矢張り金が要り       愛穂

   いいコンビだったと墓を撫でている    ひろし

   いつ死んでもいいと云うとこまでは来た   路郎

   まだ生きているのに忘れられている     完司

   雑草と生きる意欲は貰ってる        一郎