川柳名句に学ぶ 「51」
 平成30年10月

     


☆  「川柳気楽なこころ」として、日常生活の中から生まれてきた

  人間愛、笑い、うなずく、そんな句を拾って鑑賞して来ました。

  現代川柳の中から今回は「暮らし」の中から人の世の喜怒哀楽

  を見て行きたいと思います。

   今回で「川柳気楽なこころ」を終わりとして、次回から作家

  ごとに名句を鑑賞します。


☆  川柳のなかの人の世

    雪国に生れ無口に馴らされる       夢助

    良い人であった左遷の人送り       千鳥

    いい人のままで定年きてしまい      草映

    昔むかし赤紙という人さらい      あき子

    貧乏を子もうすうすは知っている    三太郎

    四十年かかった酒は毒と知る       水府

    ぶっきらぼうそんな案山子が好きだった  一郎

    年というものは畳の上でこけ       祝平