☆ 「川柳気楽なこころ」として、日常生活の中から生まれてきた
人間愛、笑い、うなずく、そんな句を拾って鑑賞して来ました。
現代川柳の中から今回は「暮らし」の中から人の世の喜怒哀楽
を見て行きたいと思います。
今回で「川柳気楽なこころ」を終わりとして、次回から作家
ごとに名句を鑑賞します。
☆ 川柳のなかの人の世
雪国に生れ無口に馴らされる 夢助
良い人であった左遷の人送り 千鳥
いい人のままで定年きてしまい 草映
昔むかし赤紙という人さらい あき子
貧乏を子もうすうすは知っている 三太郎
四十年かかった酒は毒と知る 水府
ぶっきらぼうそんな案山子が好きだった 一郎
年というものは畳の上でこけ 祝平
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