☆ 川柳と闘い、川柳に命を賭けた男
北海道の川柳を切り開いた
斎藤 大雄(さいとう・だいゆう)NO.2
☆ 女性が川柳の主流を占めているので、情念の世界だ。心象の世界が
作品化されるので、いきおい情念の世界が描かれる
名吟家であり、話し上手であり、名文家でもあった
☆ 昭和8年北海道札幌市生れ 北海道大学卒業
昭和33年札幌川柳社創立
平成3年北海道川柳作家連盟会長
平成20年6月 75才で逝去
☆ 大雄の作品
雪降ると美しくなる過去と過去
亡母いたら降りたと思う通過駅
歯の奥も笑って明日の夢といる
叱られて来たブランコも泣いてくれ
大根の尻尾が母の皿にある
母の足袋畳の縁は踏んでいず
かんたんの男よ酒の一本よ
我慢して夫婦だんだん似てしまい
北風びゅうびゅうモノクロの旅に出る
生きるとは死ぬとは独り酔っている
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