川柳名句に学ぶ 「63」
 令和元年11月




☆  全日本川柳協会 川柳文学賞

   ○ 日川協では年一回川柳文学賞の表彰を行っている

     今年は第12回目の受賞者を決定した。

     正賞は滋賀県の徳永政二さんの「川柳作家ベストセレクション

     徳永政二」が受賞しました。

   ○ 同文学賞は毎年一年間に出版された川柳個人句集のうちもっとも

     優れた川柳句集に与えられ「川柳の普及向上の目的に照らし、句

     集刊行の意義、創作作品の内容、川柳界内外における反響」等が

     選考基準となっています。


☆  徳永政二さんは1946年香川県に生まれ、今は滋賀県守山市に

   住んでいます。

   毎日新聞の滋賀県版の川柳欄の選者をしています。

   川柳吟社「番傘川柳本社」の同人です



   今年新潟県で発行している柳都川柳社の大野風柳賞を受賞しています



☆  作 品

      雨の中走るだんだん雨になる

      もうどこへも行ったりしない柿の色

      新聞をかぶせておくとわからない

      これがその笑う薬と泣く薬

      午後からの声だね少しふくらんで

      生きているみんなころがるようにして

      どんな人でしたか奥のいた人は

      近づいてみると私のことでした