川柳名句に学ぶ 「68」
 令和2年5月 




☆  「川柳の神様」を出版した、三上博史さんの本の紹介をしたいと

   思います。小宇宙を感じる秀句を味わう


☆  本書で紹介する作品は、幸運な作者のもとに、”川柳の神様”が

   舞い降りてきた奇跡の一句。読者と作者を結びつけてくれる奇跡。

   不可能を可能にする”川柳の神様”はあなたの心の中にきっとい

   る。と作者の三上博史さんが言っています


☆  三上さんは、昭和31年栃木県生まれ。36歳の頃から川柳と出

   合い生涯の友としています


☆  これから紹介する作品の数々は、神様が私に出会わせてくれたも

   のである。 詠み手と読み手を結び付けてくれた川柳の神様には、

   感謝するしかない。



☆  『川柳の神様』の一句


     ゆくゆくは優しい人になるつもり     竹内ゆみこ

     真ん中に座って母は隙だらけ       馬場 涼子

     頬杖の両手のなかにある昔        板垣 孝志

     書き直すたびに短くなる手紙       橋倉久美子

     複雑なゴミ分類でボケられず       杉山 由枝

     訃報欄一字違いに目を留める       長崎 弘康

     過去ばかり言って子供に嫌がられ     荻原 柳絮

     輪が丸いきっと誰かが耐えている     小野澤綾子

     誤字脱字棚田崩れることもなく      石田 一郎