川柳名句に学ぶ 「73」
 令和2年10月 




☆ 平井美智子さんは「窓」という作品集を出しました。

  2004年10月、川柳大学主幹の時実新子師の装丁と選句

  から序文のお世話をいただいてできあがりました。

  平成8年「川柳大学」の創刊にかかわり、以後編集委員


☆ 平井美智子さんは、1947年12月。高知県高知市に生まれ

  ました。着物着付け講師、美容師


☆ 1997年、時実新子の「生き方新子座」を受講、川柳に出合う。

  1998年、時実新子の「月刊川柳大学」の会員となる


☆ 現在大阪市に住む。時実新子は2007年3月10日に死去


☆ 作 品

    淋しいと書いたら芯が折れました

    男を捨てた十三日の金曜日

    独りですいつにも増して残暑です

    浮きもせず沈みもせずに風呂の中

    千万の好きより重い二人の子

    諦めた顔した小雪落ちてくる

    座ろうか立とうかバスという世間

    胡麻を擂る母すり鉢を持つ私

    徘徊の母の手を打つ泣けてくる

    母の忌やどすんどすんと母の音