☆ 川柳集「桜貝」を出した近藤ゆかりさんは京都生まれ
一九五〇年(昭和二十五年)生まれで今年で七十歳
今、九州福岡に住んでいますこの川柳集は平成十三年に
出版されています。五十歳で出しています。
☆ 川柳大学の時実新子が序文を書いていて、ゆかりさんを
「ひらてく言えば作家のくせ、そういうものを間引いて
一句を光らせねばならない。
☆ 自分では「あとがき」で学生時代に新聞柳壇に投稿した
ことに始まる。仏像を称して、どの角度から見ても
いつもこちらを見守って下さる眼差しを感じられ
といわれます。
☆ 作 品
まっ白に洗うことにも疲れ果て
さよならのあとも声する電話口
介護とや背もたれのない日々となる
簡潔な便り男にまた負ける
目を閉じて歩く春陽のやさしさに
おもしろい話も降らず雪降らず
盆踊り輪になることの打合わせ
お誘いは一度っきりの花便り
いつか行く旅の話をもう五年
あやふやに別れたけれどそれっきり
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