川柳名句に学ぶ 「9」
           平成26年12月

◎ 暮らしの中から生まれ、詠まれた川柳   その2

  ☆ 日本人にとって笑ほどむずかしいものはない。
    あるときは人を楽しませ。あるときは人を刺す笑い。

    そして笑いが人を救う時もある。

  ☆ 川柳は笑いの文学とも言われる。川柳の中の笑いを探ってみる。

◎ 『 子は育つ 』

  ○ ゴミ捨て場大正生まれが立ち止まり  白水 盛雄

  ○ 大正は蓋の裏から食いはじめ     勝盛 青章

  ○ 夢の中ふるさと人は老いもせず    前田 雀郎

  ○ 叱られて寝る子が閉めてゆく襖    木下 愛日

  ○ 友達は買うてもらった子の寝顔    木下 愛日

  ○ 貧乏を子もうすうすは知っている   川上三太郎 

  ○ 順々に泣かせ小児科やっと昼     小島 祝平

  ○ 手を放しゃSの字になる酔っ払い   川上三太郎