★現代川柳を切り開いた六大作家
川上三太郎 その2
◎川上三太郎は 川柳誌「川柳研究」の巻頭第一ページの
三太郎作品の下段に、単語というタイトルをつけて短文
を載せていた。
◎三太郎単語は、新潟の柳都川柳社から
「川上三太郎単語集 この道」が出版
◎平成2年に、東京の川柳研究社から
「川上三太郎年譜」が刊行「単語抄」とされている。
◎三太郎単語抄から
○ 句は書く前に
七たび
舌で転がし
書いてから
三たび
読み返すべきである
○ 句は
二倍の内容と
二倍の表現と
二倍の情熱と
二倍の苦悩で
一句になる
○ 句とは
十七字にちぢめる事ではなく
十七字にふくらむ事である
○ この道は
永久に七転びのみにて
八起なし
這う 這う
ただ 這うのみ
○ 句が われわれに
教えてくれる事は
言葉を 書く事ではない
言葉を 考える事である
○ めかたのないものは
あしあとものこらぬ
せんりゅうは
こころのあしあと
こころのめかたを
ふやそう
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