川柳笑い袋 「27」
           平成25年10月

 

★ ことわざになっている川柳・格言川柳で
    生活や文化に密着している短詩文芸

 ◎ どこかで目にし、耳にしたことが五七五
    是小判たった一晩居てくれろ
    ひんぬいた大根で道教えられ
    寝て居ても団扇のうごく親心
    雷をまねて腹がけやっとさせ
    孝行をしたい時分におやはなし

 ◎ 江戸庶民の生活観がにじみでる川柳
    這えば立てたてばあゆめの親心
    子が出来て川の字形に寝る夫婦
    泣き泣きもよい方をとる形見分け
    町内で知らぬは亭主ばかりなり

 ◎ 川柳ではない川柳があちこちに
   
 講釈師見てきたやうな嘘をつき
    女房のやくほど亭主もてもせず
    先生と言われる程の馬鹿でなし
    いつまでもあると思うな親と金

 ◎ 芝居や落語などから広がった川柳
    大男総身に知恵が回りかね
    へぼ将棋王より飛車を大事がり
    親の脛かじる息子の歯の白さ

 ◎ サラリーマン川柳
    まだ寝てる帰ってみればもう寝てる
    プロポーズあの日にかえってことわりたい