★ ことわざになっている川柳・格言川柳で
生活や文化に密着している短詩文芸
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どこかで目にし、耳にしたことが五七五
是小判たった一晩居てくれろ
ひんぬいた大根で道教えられ
寝て居ても団扇のうごく親心
雷をまねて腹がけやっとさせ
孝行をしたい時分におやはなし
◎ 江戸庶民の生活観がにじみでる川柳
這えば立てたてばあゆめの親心
子が出来て川の字形に寝る夫婦
泣き泣きもよい方をとる形見分け
町内で知らぬは亭主ばかりなり
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川柳ではない川柳があちこちに
講釈師見てきたやうな嘘をつき
女房のやくほど亭主もてもせず
先生と言われる程の馬鹿でなし
いつまでもあると思うな親と金
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芝居や落語などから広がった川柳
大男総身に知恵が回りかね
へぼ将棋王より飛車を大事がり
親の脛かじる息子の歯の白さ
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サラリーマン川柳
まだ寝てる帰ってみればもう寝てる
プロポーズあの日にかえってことわりたい
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