イワナを知るイワナと遊ぶ|私の源流紀行(作成中)|Home

イワナと共に30年
 源流釣りに魅せられて30年になろうか。一体全体何故源流釣りなのか。
 自然なのか魚なのか。多分その両方のもつ吸引力なのであろう。
 上の写真を見て頂きたい。源流の沢水が集まって、淵に落ちる。落ち口の水の白さ、周囲の岩肌、そして森の緑を反映した淵のエメラルドグリーンのコントラストとハーモニーがたまらなく魅力的である。
 この中を悠々と泳ぎ回る魚が居るのである。それが”イワナ(岩魚)”である。
 まさに岩と清水の魚なのである。

イワナの魅力・・・なぜイワナなのか・・・
 そうなると、釣り人を引きつけて止まない、この魚の持つ不思議な魅力とは一体何だろうかと少し探りたくなるのである。
 1つは、より自然が濃い所にしか棲まない(否!棲めない)ことである。
 これは、水温が大きく関係しているようである。
 
 2つ目は、荒々しく精悍でしかも素晴らしい流線型の魚体である。ある時は、滝をよじ登り、又常時は、激流の中を自由に飛び回るため、鱗は退化し、皮膚に同化して弾力性のある強靱な皮膚となっている。
 その外を強いヌメリが覆い、激流を自由に目にも止まらぬ早さで駆け抜けるのを助けているのである。
 しかも魚体に現れる装いは、美しく、魅力的で”幻”と言われるに相応しい姿なのである。
 かつて白神の赤石川源流で見たのは、平水時にもかかわらず、3m程の滝を登ろうとして、淵の端から助走をつけて何度も挑戦していた岩魚の姿が印象的で、今でも瞼に焼き付いている。
  
 3つ目は
、その生命力である。遙か昔には海と山の渓流を行ったり来たりしていたが、やがて陸封型に進化し今日まで生き延びてきたのである。しかも餌となるものの乏しい渓流で、である。
 雪が何メートルも積もり、渓全体が凍結するような冬の間は、一体どうして生き延びているのだろうか。
 イワナの生命力の強さを計る話を聞いたことがある。それは、岩魚が岩や草付の上を”歩く”というものである。
 歩くといっても動物のように足があるわけもなく、当然全身で身をくねらせて匍匐的に前進するのであろう。
 私はこの話を聞いて、あの滑る魚体と跳躍力、尾びれ付近にある強力な推進力のパワーがあれば、なせるかなと思った。
 そして、この辺りにこの魚の”まぼろし性”と”神秘性”が同居した、魅力的な雰囲気があるのではないだろうか。
 と自分自身納得しているのである。