過去の日記から逆さまつげの治療を抜粋しました

2004年4月20日(火)
チクチク痛い!逆さまつげ(睫毛内反症)

     春のポカポカ陽気が心地いい今日この頃、長い冬も終わり農作業に出る前の健康チェックに多くの方々がいらしています。
     久しぶりに、へびイチゴちゃんが診療所を訪れました、何やら眼をごしごしこすっています。

おやじ 「先生、へびイチゴちゃん眼がチクチク痛いんだって、どうしたのかな?」
先生  「へびイチゴちゃん、久しぶりだね、プラセンタの内服ラエンネックピーオー飲んで調子どうですか、今日はどうしましたか?」
へび  「体調はすごくいいんです、効きますねプラセンタの内服。今日は、睫毛が,チクチク眼に入って痛いんです、ずーと前から、時々睫毛が眼に入るんで、自分で抜いてたんですよ」
おやじ 「へびイチゴちゃん、睫毛あったの?」
へび  「当たり前でしょう、みじかっくたってちゃんと睫毛あります」

おやじ 「おらには、見えねえけどなぁ」
いちご 「おじさん、レディに失礼よ」
おやじ 「レレレディ?へびイチゴちゃん、女性だったの?たまげたぁ」
いちご 「モゥ、黙っててよ、失礼すぎよ!」
おやじ 「ごめんごめん、気にすんなよ」・・・全く反省のいろなしの、わがままおやじであった。

先生  「どこか、眼科か形成外科で診察うけましたか?」
へび  「いいえ、どこでも診てもらってないです、自分で抜くとしばらくなんともないんです」
先生  「角膜や、結膜に傷がついていないか診察しますね、いちごちゃん、点眼して処置室へお願いします」

しばらくして診察をおえた、へびイチゴと、先生が再び診察室へ戻ってきました。

先生  「幸い、角膜に傷はないですね、眼をこすったせいか、結膜が赤くなっています。頻繁に同じような症状を繰り返していると、良くないですね」
おやじ 「へびイチゴちゃんの病気はなんだい、先生?」
先生  「睫毛内反症による結膜炎ですね」
おやじ 「しょうもないおやじ?しょうもないおやじで悪かったね、おら、青山だ」
いちご 「睫毛内反症、しょうもないおやじには変わりないけどね」
おやじ 「うるへぇ、睫毛内反症って、なんだい?」
先生  「簡単に言えば、逆さまつげですね」

おやじ 「なーんだ、逆さまつげかい、おら、抜いてやるで」
先生  「だめだめ、へびイチゴちゃんは何回もくりかえしているんだから、根本的に治療しなきゃあね」
おやじ 「どうするんだい?」
先生  「手術です」
おやじ 「手、手、手術??」
先生  「そうです、手術です」

2004年4月21日(水)
逆さまつげ PartU
     
     へびイチゴちゃんは逆さ睫毛(睫毛内反症)で戸狩診療所を訪れています。
     診察の結果、手術するのが、最もいい方法ということになりました。

へび  「先生、やっぱり手術したほうがいいですかね?」
先生  「あまり、再発をくり返してると、角膜や結膜に傷や炎症がおこちゃいますからね」
おやじ 「ささる、とこだけ抜けばいいんだねか?」

先生  「睫毛乱生の場合、睫毛が不規則にばらばらに生えている場合は、数本程度なら、抜いちゃえばいいかもしれませんね、へびイチゴちゃんの場合全体的に睫毛が内側に入り込んでいますよね」
へび  「そうなんです、どれがチクチクあたるのか分からないから、結局ほとんど抜いちゃうんです」
おやじ 「だから、睫毛ないんだ」
いちご 「一言余分なの、おじさんは」

先生  「へびイチゴちゃんの場合、一重瞼ですよね、一重瞼がいいならい一重瞼のままで、睫毛だけ上に向けることもできますよ」
へび  「他には、どうなるんですか?」

先生  「逆さまつげを治して、同時に綺麗な二重瞼にも出来ますよ。ほとんどの患者様はこちらを選ばれますけどね」
へび  「ホントですか?私以前から二重にしたかったんですよ、でも保険がきかないって思っていたから」
先生  「もちろん、単に二重、美容目的なら、保険は通りません。しかし、へびイチゴちゃんは、睫毛内反症ですから、保険で、治療目的で、その結果二重になったと、言うことになるんですよ」

おやじ 「へびイチゴちゃんが、二重になって、眼元パッチリなんて、想像つかないや」
いちご 「元々顔立ちがかわいいから、今よりもっと、可愛くなるわよ、手術したほうがいいよ、へびイチゴちゃん」
へび  「もちろん、逆さまつげ治って、さらに、目元パッチリ二重になれるんだもの、やるやる」
先生  「まあまあ、そんなにあせらずに、まだ説明も済んでいないんだから、よく聞いてから考えてください」
へび  「えぇー、今すぐ手術しないんですか?」

先生  「当院では、私の説明を良く聞いてお互いの都合や、希望が合って、それから手術の予定を組みます、患者様にゆっくり考える、お時間を持っていただき、それから、手術を受けるかどうか、お返事していただきます」
おやじ 「んだ、親からもらった顔に傷つけるんだから、よーく考えて、決めな」
先生  「そのとおり、おやじさんたまには、いいこと言うね」
おやじ 「おら、青中だでな」
へび  「はい、分かりました、説明聞いてから、決めます」
先生  「手術方法や、経過の概要を説明しますね」

2004年4月22日(木)
逆さまつげ PartV
     
     逆さまつげの手術をして、パッチリ二重になるということを聞いてやる気まんまんのへびイチゴちゃんですが、よく説明を聞いてからにしましょうといわれ、今回は手術について説明を受けようと真剣なへびイチゴちゃんです。

へび  「先生、逆さまつげの手術って、どうするんですか?」
先生  「大きく分けて、2種類の方法があります、ひとつは、埋没法です」
へび  「埋没法って、あの切らずに出来るって、よく美容外科の宣伝で出てる方法ですか?」

先生  「基本的には、同じです、ただ目的が違いますからね、もちろん結果的に二重になりますけどね」
へび  「簡単なんですよね、よく張れないって書いてありますよね、それって、本当ですか?」
先生  「埋没法は瞼のたるみが少なく薄めの瞼のかたに適します、上眼瞼に脂肪が多い方や皮膚のたるみの多い方、二重の幅を細かく指定される場合には限界があります。ただ、2〜3箇所小さな切開で固定するだけなので、短時間で手術も済みますし腫れも少なくて済みますし、やり直しも可能です、その代わり時間が経つと戻ってしまう場合があります」
先生  「まったく腫れないことは絶対ありません、それにまつげを上げるという点では、少し弱いですね、へびイチゴちゃんには、適応しないかもしれませんね」

へび  「じゃあ、私の場合どうするんですか?」
先生  「へびイチゴちゃんの場合は、切開法が適してると、思いますよ」
へび  「切開法?」
先生  「切開法です、当院では解剖学的に自然のまつげより少し上を向くようにして、パッチリ二重になるような手術法で行っています、しかし脹れが少し長く続きます」
へび  「かなり、張れるんでしょう?」
先生  「そんなことはないですよ、知らない人が見ても分からなくなるのに大体2週間ほどかかりますめど、まったく脹れない人も中にはいますよ」

へび  「でも通院期間や回数は多くなりますよね」
先生  「基本的には変わりませんが、抜糸しなければいけませんからね」
へび  「抜糸って、いつごろになるんですか?」

先生  「へびイチゴちゃんのケースで手術から、抜糸まで、4〜5日ですね、その頃には張れも、だいぶ、ひいていますよ」
へび  「じゃあ、だいたい1週間あれば、手術から、抜糸まで済んじゃうんですね」
先生  「そうですね、1週間ぐらいは予定のないとき、例えば人前に出ることや、旅行はやめてほしいですね」
へび  「私、ちょうど1週間有給で休みとってるんです、お願いします」

先生  「はい、いちごちゃんOPEの予定調べて」
いちご 「先生、今日はだめです、OPE予定、入っています、明日なら、何とかなりそうです、その後も入っています、明日しかあいていません」
先生  「申し訳ない、明日しかあいてないんだけどいいですか?」
へび  「いいです、いいです、お願いします」
先生  「それでは、手術当日の注意事項を聞いて明日お待ちしています、それまで眼をこすったりしないようにお願いいたします、おだいじに」

2004年4月23日(金)
逆さまつげでパッチリ二重 PartW

     昨日逆さまつげの手術を受けることに決まったへびイチゴちゃんと付き添い?の、わがままおやじが待合室に来ています。

おやじ 「へびイチゴちゃん、眼の手術うけるの、怖くないの?」
へび  「どうして、怖いんですか?」
おやじ 「だって、目の上切るんだでぇ、恐いだねか」
へび  「でも、逆さまつげ治して、憧れのパッチリ二重になるんだよ、ちょっとぐらい恐くったって、へっちゃら、へっちゃら」
おやじ 「最近の若え者は、何考えてるかさっぱりわかんね」

     とうとう手術の時間がやってきました。

いちご 「へびイチゴさん、こちらへ、お入りください」
へび  「じゃあ、おっちゃん、行ってくるね」
おやじ 「もういくんかい、行かねでくれや」
へび  「なに言ってるの、大げさだなおっちゃんは、じゃ、行くね」
いちご 「昨晩は良く眠れましたか?、この台の上に、上がって横になってください」
へび  「はい、これが手術台ですか?」

いちご 「はいそうですよ、麻酔の点眼しますね」
先生  「それでは、お顔の消毒しますね、次に、清潔な布がかかりますよ」

     先生はへびイチゴちゃんの頭の上のほうに座って切るラインのデザインをしました。

先生  「こんな状態になりますけどどうですか?」・・・細い針金のような物で(ブジー)仮の二重をつくる。
へび  「はい、いいです、お願いします」

先生  「それでは、麻酔しますよ、ちょっと痛いですよ」・・・31Gの針で0、3〜0,5ml程注射しました。
へび  「もう終わったんですか?少し最初だけ、チックとしただけです」
先生  「はい、じゃ、始めますよ、痛かったら言ってください」
     
     約30〜40分経過し手術は問題無く終了しました。

いちご 「この、アイスノンでよく冷やしてくださいね」
へび  「はい、麻酔きれると痛みますかね?」
いちご 「抗生物質と痛み止め出てますから大丈夫だとおもいますよ」
おやじ 「へびイチゴちゃん大丈夫か?心臓バクバクしちゃったで、痛くないんか?」
へび  「ぜんぜん痛くなかった、寝ちゃいそうになっちゃた」
おやじ 「スゲー、強いなぁ、女性は」
先生  「とにかくよく冷やしてください、明日また診せてください、お大事にね」
へび  「腫れますかね?」
先生  「そんなに、ビックリするほどは、腫れませんよ、よく冷やすことです」
へび  「はーい、ありがとうございます」
     
     おやじとへびイチゴちゃんは、山へ帰っていきました




逆さまつげでパッチリ二重

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