過去の日記から成長ホルモン療法のことを抜粋しました

成長ホルモンで究極の若返り

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2004年5月6日(木)
アンチエィジング 素晴らしきヒト成長ホルモンの効果
     
     連休明けでいつにも増して戸狩診療所の待合室は患者様でごったがえしています。
     いつものように、わがままおやじの姿もありました。

いちご 「わがままおやじさん、診察室1番へお入りください」
おやじ 「はーい、いちごちゃん、連休は何してただね?」
いちご 「私、沖縄でゴルフしてたの、天気良かったし海は最高に綺麗でしたよ」
おやじ 「いいねぇ、おら、山で仕事だ」

いちご 「沖縄って、もっと小さな島かとおもっていたけど町は大きいし人も車も都会なみに多いの、そこにゴールデンウィークも重なって、観光客でいっぱい、でもすごくよかった、ステーキやえび、ゴーヤもいっぱい食べたし」
おやじ 「そりゃあ良かったな、たまには思う存分遊ばなきゃあ、でもぜんぜん日焼けしてないね」
いちご 「そうでしょう、美容液エルバイスを必ずゴルフの後たっぷりぬっててからね、これいいですよ、日焼けの後にもすごくいいみたい」
おやじ 「そりゃあ良い事聞いた、おらのお客さんにもゴルフする人多いから教えてあげよ」

いちご 「それで、今日はどうしました?」
おやじ 「そうそう、忘れるところだった、最近、良く聞く若返り治療とか、アンコロモチ?ってなんだい?おらんとこのお客さんが興味あって、先生に聞いてくれや、って頼まれたんだよ、その、何たらホルモン焼きってのに興味あるらしいんだ」

いちご 「アンコロモチじゃなくて、アンチエィジング。それと、ホルモン焼きじゃなくて、成長ホルモンのことだと思うよ」
おやじ 「まあ、何だかわかんねえが、それだ、おらには何のことかさっぱりわかんねえ」

先生  「アンチエィジングというのは簡単に訳せば抗加齢、年をとらないようにいつまでも若くありたいということですよ」
おやじ 「??、だって年はどうしてもとるだねか」
先生  「もちろん、年はとりますよ、年はとっても若々しくいたいと思うのはだれでも思うでしょう、70歳や80歳になっても元気で若々しく綺麗でいたいと思うのは人間の永遠の夢ですよね」

おやじ 「そんなことできるんかい?」
先生  「現在いろんな研究が進み、例えば、60歳なのに40歳代の体力や元気があるとか、50歳の女性が見た目には30歳代にしか見えないほど、若々しくてシワやたるみがなく、ナイスバディになったりね」
おやじ 「そんなことって、夢のまた夢の世界か、映画のSF物の世界だけの話だないんかい?」

先生  「それが、可能なんですよ、おやじさん」
おやじ 「ああ、神様、仏様、キリスト様御許しを」
先生  「なに、大げさなこと言ってるんですか、結構有名な方たちもこの治療を受けていらっしゃる方おおいですよ」
おやじ 「そうかい、じゃあ、ばちは、あたらないな」
先生  「あたりまえですよ、そこで使われるのが成長ホルモンですよ」
おやじ 「成長ホルモンって若返りのホルモン焼きかい」
いちご 「その、焼きはいらないの」
先生  「今回はアンチエィジングのエース、成長ホルモンについてお話しましょう」

2004年5月7日(金)
アンチエィジング 成長ホルモン療法 PartU
   
     若返り治療の主役、成長ホルモンのお話です。
     最近、人間の平均寿命も長くなり、いつまでも若く美しく元気でいたいと望まれる方が多くなりました。

おやじ 「先生、その成長ホルモンってのは、なんだい?」
先生  「まず、成長ホルモンはどこで作られているか、ご存知ですか?」
おやじ 「ご存知ありません」
先生  「はい、無駄な質問でした、すみません。成長ホルモンは脳下垂体という大脳の直下に親指程度の大きさで垂れ下がっている分泌腺があります。ここで成長ホルモンは作られます。ここは6種類ほどのホルモンの分泌を調整する中枢センターであり、生産工場でもあります」

おやじ 「成長ホルモンって、頭で作られるんかい?おら、ホルモンって言うからてっきり内蔵かと、思ったで」
いちご 「そんなことだと思ってました」
おやじ 「うるへぇ、おら、青中だ」

先生  「成長ホルモンはその名の通り、体の成長を促す役割をしていますが、具体的には、タンパク同化作用、脂肪分解作用、骨伸長作用、皮下組織水分貯留作用などがあります」
いちご 「若返りとどんな関係があるんですか?」

先生  「成長ホルモンの量は、14〜17歳にピークに達した後急速に低下し、20歳後半で半減し、30歳以降は10歳ごとに約25%ずつ低下していくといわれています。20歳ごろまではみずみずしい素肌だったのが、お肌の曲がり角といわれる25歳頃を過ぎると年齢とともに肌に弾力がなくなりシワが目立ち始めるのも成長ホルモンの水分を保つ作用が衰えるからです」

おやじ 「その計算だと、おら、もうほとんど成長ホルモン出てねえだねか」
いちご 「私はまだ若いから、成長ホルモンたっぷりで、みずみずしいのね」
おやじ 「ゲホッゲホ、むせちゃった、いちごちゃんだって、もう、ほとんど出てないよ」
いちご 「そんなことないです、私はまだ、28だから、成長ホルモン、たーくさんです」
おやじ 「まあ、41には見えねえけどな・・・」
いちご 「28歳です!」

先生  「成長ホルモンは血液にのって全身に運ばれますが、いつも分泌されているわけではなく。運動後と睡眠中に分泌されます。 睡眠に入って30分程度で深い眠りであるノンレム睡眠に入り、そのとき、成長ホルモンの分泌量は最大になります。この時点から3時間ほどの間に骨や筋肉が作られます」

おやじ 「そうか、だから、寝る子は育つって言うんだな、だから、いちごちゃんも、でっかいんだ」
いちご 「私はそんなに寝ていません!モウッ」

先生  「成長ホルモンの働きを利用すると、具体的には、筋重量、骨密度、体力、活力、有酸素運動能力の増加、気分の高揚、睡眠の改善、血糖値の低下、糖尿病治療、体脂肪の減少、免疫力の改善、疾病頻度の減少、コレステロール関連データの改善、創傷治癒力の改善、癌や心臓病の予防、肌の色艶の改善などがあります」
おやじ 「すげぇ、でもどうやって成長ホルモン治療ってやるんだい?」

2004年5月8日(土)
アンチエィジング 成長ホルモン療法 PartV

    今回は成長ホルモンをどんなふうに投与しているのか、どれぐらいの量を使用するのかお話します。

おやじ 「成長ホルモンの効果は何となく分かったけど、実際にどんなふうに注射するんだい」
先生  「まず、いきなり成長ホルモンを、誰にでも治療に使うわけではありません、使用する患者様の全身状態のチェックから始まります」

おやじ 「だれでも注射すりゃいいんだないの?」
先生  「そういうわけには行きませんよ、その方に糖尿や、なんらかの基礎疾患がないかチェックしてからでないとね」
おやじ 「面倒だな」
先生  「各種ホルモンの量を調べて、肝臓や腎臓の機能を調べます」
おやじ 「一応健康診断するんだな」

先生  「そうです、そのデーターを元に投与回数や投与量を決めさせていただきます」

おやじ 「若返りが目的の場合はだいたい、どれぐらい注射するんだい」
先生  「若返りが主な目的の場合だいたい1ヶ月8mg〜12mgで充分効果がでています」
おやじ 「自分で注射するんだよな」
先生  「そうです、基本は自己注射です」

おやじ 「痛いんだろ?」
先生  「痛くないわけではないですが、低身長の子供達だって自分で注射するんですから、大の大人が出来ないはずないですよ、もちろん注射の仕方やセットの仕方を確実に出来るもで何回でもご指導させていただきます」

おやじ 「それで、1週間のうち,何回注射するんだい?」
先生  「美容が目的なら、1週間に4〜5回を目安に自己注射していただきます」
おやじ 「どれぐらい続けるんだい」
先生  「そうですね、若い人で約6ヶ月、少し年配の方で6〜9ヶ月を目安にしています」

おやじ 「そんなもんで、若返るんかい?」
先生  「当院では、だいたいそれぐらいで充分な効果が見られていますね、まず、たるみやシワには驚くほど効果がありますね、それに疲れにくくなったといわれる方が多いですね」
おやじ 「ほんとに、すげえんだ、早速教えてやろ」

    まだ話も終わっていないのに、帰っていく、わがままおやじであった。