ビジコン161・1966年・日本製・16桁加減乗除・298,000円という当時驚異的安価

1973年4月、就職、飯山支店に配属され計算機を初めて見た ・・・ なんだ、これ?

両手で抱えるほど大きく、重く、電源は100V ・・・ 100万円×金利×日数÷365

という利息計算すれば、表示部が激しく点滅、いかにも計算してる風で可笑しかった。

初任給54,000円、個人用電卓 「カシオミニ」 が12,800円で発売された。

コマーシャル・ソング ・・・ 答え一発 カシオミニ ・・・ 一世を風靡した。

この、手のひらサイズの小型電卓は、

創業○周年記念品として、全社員に支給され

はじめて、自分用計算機を持った。

軍隊で主計兵だった父、そろばんが得意、

足し算引き算では、電卓より圧倒的に早い

掛け算・割り算で、電卓の速さに目を剥き

さっそく、自分用を購入した。

あの緑色の液晶、見やすくて、恋しい。
 
新入社員でビジコンに出会った1週間後、

適性試験でコンピューター要員に抜擢され、

思いがけず金融プログラマーへの道を歩むことになった。

今 ・・・ この不思議な巡り合わせ ・・・ どうしてだろうと考えるたび ・・・

・・・ 中学校、一人だけの科学クラブ ・・・ 高校、機械好き仲間の物理クラブ ・・・

・・・ 『興味』 が 『趣味』 になり 『チャンス』 を呼び込み 『芸』 になった ・・・

・・・ 誰にでもチャンスは来る ・・・ しかし、そのチャンスを生かせるか否か ・・・

・・・ それは ・・・

・・・ なにがなんでもやり遂げようという 強い執念=心の強さ ・・・ だと思う!