かつて、この千曲川には、下流にダムができるまで、毎年数万の鮭が遡上、信濃の国の特産だったという。
長野県は20年間、「カムバックサーモン」 運動で、大量の稚魚を放流したが、成果は得られなかった。

それはともかく ・・・ 新年度になって、多くの若者たちが、ここ飯山の地を離れ、都会へと旅立って行った。
その親たちの心に、「帰って来てくれるんだろうか」 という、不安を残して・・・。

再び、鮭の話 ・・・ 鮭が、生まれた川に戻ってくるのは、「におい」 だという。
で、最近の稚魚放流は、卵の孵化を、新潟の水ではなく、長野県・放流する川の水で行っている。
結果、昨年は30数匹の遡上が確認され、かつての20年間に匹敵する成果があった。

さて、前置きが長くなった・・・子供たちが、生まれ育ったふるさとに、帰って来たいと思うか否か?

鮭が、生まれた川の匂いを 「心地よい」 と思って帰ってくるのかどうか知らないが、
「いやだ」 と思えば、鮭だって、人間だって、帰ってくるわけがない。

「帰りたい」 という思いを、幼い頃から、はぐくんでこそ、立派に育って、帰って来るんだと思うが、いかが?


もっと具体的に ・・・ 
@ 「うまいものが食える」 ・・・ 都会では食べられない、新鮮なホントの味を、食べさせたか?
A 「我が家より、いいところはない」 ・・・ 親と子供が、一緒になって、遊びも生活も楽しんだか?
B 「郷土を誇りに思う」 ・・・ 自慢できる自然、思い出に残る行事や風習への参加、が、あっただろうか?