上桑名川駅から飯山へ向かうと、飯山線、旧国道117、千曲川が並走する 
・・・ 実に奇妙だが ・・・

この駅まで乗り過ごした記憶が、極めてあいまいだ。
昼だったような気もするし、真夜中だった気もする。

携帯電話をもってたか、それが普及する前だったか
それすらも定かではない。
どうやって、自宅まで帰ったか、まったく記憶がない。

そもそも、1回だったか ・・・ もしかしたら2回だったか?
ここが自己最長記録 ・・・ それだって、なんだか確信が持てなくなった。

人は、意識して、自分の記憶を消し去ることができるようだ。記憶を、書き換えることだって、できるみたいだ。
それが証拠に、殺人罪で死刑判決を受けた後でも、ずっと無罪を主張し続けたり、服役したあとでも無罪になったりする。
そもそも、一つの事実が、まったく正反対に二つ存在することなど、あり得ないのに。

この乗り過ごしの記憶 ・・・ 真実はわからないままにしておく。
なぜなら、その時は自分が最も輝き、仕事にも酒席にも全力をつぎ込み、束の間の深いまどろみで疲労回復できた時。
・・・ 残念ながら、したくても、もうできない ・・・ 現役時代の、ほろ苦き ・・・ されど、自慢できる思い出。