我が終(つい)の棲家 尾崎集落全景 現在44世帯 人口140余名 中学生以下17名(12%) 75才以上45名(32%) 60才以下青壮年45名(32%)

20年前、親父と交替して、初めて村の役員を引き受けて、たまげた。
各戸の区費(自治会費)を決めるために、市役所へ行って、所得を調べるのだそうだ。 うっそー!そんなこと、してたのか!
どおりで ・・・ あいつより、おめーのほうが、ちいーっと所得がよけーだな ・・・ と、言われて、びっくりしたことがあった。
「所得割」 と呼ばれる徴収基準があることを、その時、初めて知った。
所得税じゃあるまいし、人の財布を覗きたくない。覗かれるのもいやだ。これは、変えなきゃいかん。

さっそく、自治会決算資料に当たって、どんなことに使われてるか調べると、ほとんど平均に負担すべき支出だった。やっぱりね!
分りやすい資料を作って、丁寧に説明したら、あっけないほど簡単に了承され、その年から、「所得割」 を廃止した。
おかげで、尾崎区では、それ以来、人の財布を覗くような作業は、なくなった。

そして、今 ・・・ 高齢化対策と、青壮年の負担軽減のために、さらなる改革を目指している。

そのための作戦会議は、飲みながらやる。 ・・・ これ、頭は柔らかくなるし、口は滑らかになって、とてもいい。
そもそも、凡人は机に向かって唸ってみても、名案なんか浮かばない。飲んで、しゃべってるうちに、ひょいと思いつく事がある。
それを、みんなで、酒の肴のように突っついてると、「思いつき」 が 「グッドアイデア」 になって、 「新制度案」 に発展する。

必要なのは 「熱意ある仲間」 と 「近くの飲み屋」  最も重要なのは 「喧嘩、誹謗、揶揄を言わずに、議論できる風土」
いくつになっても、「改革」 ってのは、わくわくする。 これを成し遂げるまでは、老けこんでなんか、いられない。
たぶん、我が村は、・・・ 飯山市で最も住みよい村の一つだ。これまでも、そして、これからも ・・・ 爺は今夜も、議論で熱くなる。