ぶなの巨木が、真夏の太陽をさえぎる。  
 
  ここは、尾崎 三桜神社境内。 うっそうと茂った木立の中、木陰が広がる。

50年前 ・・・ 三角ベースを走り回った。最高の遊び場だった。

40年前 ・・・ 合宿の大学応援団が、声を張り上げていた。

30年前 ・・・ 誰も、来なくなった。 いつ行っても、蝉の声だけ。

      ・・・ 本と枕とペットボトル ・・・ 丸めたゴザを小脇に抱え ・・・

      ・・・ ショバ代のつもり ・・・ お賽銭をポケットに忍ばせて ・・・

      
・・・ Z Z Z ・・・ !