「野生動物と人との歴史」 と題する、岐阜大学獣医学科 鈴木教授のセミナー記事を掲載

・・・ 曰く ・・・

・・・ 近年、実のなる広葉樹を伐採し、杉など針葉樹を植林したことと、宅地開発で
    野生動物が住みかと食べ物を奪われて人里に出没、農林業被害をもたらしている
    と多くの人々が思っているが、それは、
間違いである

・・・ 軍隊の防寒具需要のために、野生獣が毛皮にされ、海外にも輸出されて激減
   対策として、けものの捕獲数を抑制し続けて100年、現在の大繁殖をもたらした。
    解決には、
保護政策を転換し、生息数管理を行わなければならない ・・・

そうなのである。

事実、外様地区は、スキー場を廃業して20数年、開発どころか、過疎化が一層進み
山際の田畑は、耕作放棄で荒れ地化、そこから更に数百mも離れた幹線道路沿いまで
多数の野生獣が出没し、軒先をうろついている。

人間でさえ、他人の所有地に許可なく入れば不法侵入、作物を失敬すれば窃盗罪。
しかるに、無断で立ち入り、作物を全滅させた獣は、おとがめなしなんて、おかしい。
自分の田畑に出没するけものを退治するのに、狩猟免許なんかなくても、いいじゃないか。

諸悪の根源は、大正8年施行の 『
鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律』 
基本が鳥獣保護、それ自体が既に時代錯誤なのに、誰もこれを変えられない。

こうして ・・・ 国も代議士も何もせず ・・・ 国民の被害と、閉塞感・無力感だけが増す。

・・・ だから ・・・

一族郎党の生命、集落捕獲隊員の財産は、オレたち猟師が守るっきゃない!