国友一貫斎が、時の老中・酒井忠進(ただゆき)の前で行った御前射撃で、2発発射

標的には、2発とも命中したのに、一つの穴しかなかった

老中、酒井忠進、標的の板、しげしげと見て

『誠に同穴だ、国友は鉄砲の名人だ』 と言った

一貫斎は

『まぐれ当りでございます』 と、謙遜した

・・・ しかし、彼は ・・・

鉄砲鍛冶である前に、使用者の身に立って作らなければならない

と考え

種子島流、荻野流、南蛮流、星山流、米山流、自得流 など

砲術の免許皆伝を受けている鉄砲の名手だった

・・・ (われ) も (かく)く ありたし! ・・・