午前1時 警察署が市役所担当者へ連絡。

「飯山市外様中曽根の集落内道路に大型イノシシが出たという通報で
出動。パトカーで追いかけまわし、民家の庭先に追い詰めたので、
処置を頼む。」

市役所担当者が出動、捕獲しようとしたら、また逃走して水路に転落。
そこをハンマーで一撃したら昇天した。
時に午前5時。一晩かかった大捕り物。
(その頃私はというと、鼻ちょうちんで爆睡中)

朝、携帯が鳴って、市の職員から電話。
「イノシシの解体お願いします。」

おっとり刀で駆け付けると、あわれなイノシシがおねんね。
鼻先から尻尾の先まで150p、つま先から背までの高さ85p。
体重・・・わかりません。
 
が、三人がかりで、やっと軽トラに載せました。少なくとも、私の体重(70+ん)sよりかなり重い。
で、このイノシシどうすんの?

「雪掘りとうど塾」で食べたい、2月12日、13日に実施する「かまくら祭り」で食べたい、中曽根地区の新年会で食べたい・・・
はいはい、要するに私は、肉にすればいいのね。

それにしても、なんてことだ。時代は、数百年もさかのぼってしまったのか。イノシシがこの村を走り回るだなんて聞いたこともねえぞ。
こうなるとうっかり、ほろ酔い気分でそこらを歩けんなあ。

イノシシのひとり言 おいらだって、好き好んで、こんなとこまで来たんじゃねーや。生まれ在所の人口(猪口:ちょこ?)が過密に
            なっちゃって、次男坊のおいらの食いぶちがねえ。しかたなしに、新天地を求めて、はるばる旅してきたんだ。
            来てみると、ここはいーとこだ。食いものはあるし、イノシシは少ねーし、なんでみんなこっちへ来ねーのかなと
            思ったんさ、雪が降るまではな。
            ところが、どーだ、この雪だ。山でおいらの好きな、草木の根っこや、ミミズや蛇を探そうにも雪ばっかで探しようがねえ。
            しかたなしに、食いもんを探して里におりたら、雪の壁の迷路にはまっちまった。高さが2mもあって、出るに出られん。
            今になって、おかーちゃんから「人間は意地悪だから、気いつけてな」と言われたの思い出した。
            ひや酒と親の意見はあとから効いて来るってな、ホントだ


ご注意 イノシシは時速45kmで走る事もでき、さらに牙も生えているため、全力の攻撃を受けると大人でも大けがを負う危険がある。
      牙による突進攻撃はちょうど成人の太ももの高さに当たるため、大腿動脈を破られて失血死するケースが多く、非常に危険である。
      (Wikipediaから抜粋)