飯山市運動公園 針湖池の夕暮れ
 
・・・ 平成7年3月2日 元上司・やざわさん、運命の日 ・・・

『ハットリ君、来てくれ』 と、みついさんが呼ぶ。
ある支店で、事務指導の講義を始めたばかり。 ・・・ なんだろう ・・・ と、振り返ると、やざわさんが倒れ、意識がない。
動かせば危険と判断、そっと横向きにして、ネクタイ・ベルトを緩め、あごを引いて気道を確保、体温を失わないよう毛布をかけた。

ほどなく救急車が到着、血圧は280あった。えっ、そんな血圧ってあるの、と何度も見直した。 
・・・ 緊急入院 ・・・ 一命を取り留め ・・・ 懸命なリハビリが奏功し ・・・ 8か月後、職場復帰 ・・・ 18年を経た今年、自叙伝を出版。

ご本人には内緒だが、あの時、救急隊員が私に言った。 ・・・ 応急処置は、完璧です ・・・ 元・消防団員の面目躍如たるところ。
知識と訓練は、役に立つ日が来ない方がいい。が、危機に直面した時、体が自然に動くのは、実地訓練あったればこそ。
なにごとも、真面目に取り組めば、いつかきっと、花開く。

・・・ 過ぎた過去に 『れば・たら』 はないが ・・・ 
その時、私がいなければ ・・・ いても、応急処置を知らなければ ・・・ 知っていても、しなかったら ・・・ したけれど、間違ってたら ・・・
・・・ 運命の偶然 ・・・ 不思議さよ ・・・ 自叙伝を前に、ぢっと瞑想し ・・・ 結論 ・・・ 彼の強運が、幸運を呼び込んだのだ!