50年ほど前まで、このあたりで言う 「雪掘り」 は

茅葺屋根に積もった雪を、手作業で屋根からおろし

降った雪と、屋根からおろした雪で軒先が埋まってしまい

そのままにしておくと

水分を含んで重くなった雪がだんだん沈んで、軒先がへし折られてしまう

それを避ける為に

家のまわりに うず高く積もった雪の中から

軒先を掘り出さねばならなかった

我が家では

一回雪が降ると、屋根の雪下ろしに、両親二人で二日ほどかかり

軒先を掘り出すのに五日ほど ・・・ つごう、一週間 ・・・ かかった という

したがって

屋根からおろし、軒を掘り出し、それが終らないうちに、また雪が降って

早い話、冬じゅう 「雪掘り」 してたのだった

とても、

窓を掘り出す余裕なんか無かった

したがって、雪が積もってしまえば

当時・平屋の我が家、春まで、家の中に日の光は射しこまなかった

 
 

今は、

屋根の雪は自然落下

屋根から落ちた雪を掘るのはバックホー

この家の周囲・約50m

新しく降った雪+屋根から落ちた雪≒1m

掘り起し ・・・ 5m先に捨てる・所要時間 ・・・ なんと、1 時間

掘り出すのは、軒先ではなく 「窓」

時代は変った モンだ。