魚屋「たっちゃん」に初孫が生まれた。

「どうろくじん」で焼くための書き初めが、
親戚などから届けられ、飾られている。
1月15日までこのまま、飾っておくのだ。
書き初めは、それぞれがポリ袋に収められてて、
雪や風でボロボロになることはない。
「いくら出して書いてもらったん?」
「いやー、金なんか出してねーよ。」
と、たつじいさん。
そのかわり、当日、30人ほどをお祝いの宴に呼んでるそうだ。

「そこへ立って。記念写真。」
じいさん、はにかみながらポーズした。

※「どうろくじん」(道陸神)
  「道祖神」と同じ。村境や峠にまつられる、禍・悪霊を防ぐ神。
  旅の安全をもつかさどる。婚姻や出産の神とされることもある。(大辞林)
  一般的には「どんど焼き」といわれる小正月の行事を、当地では
  「どうろくじん」と呼んでいる。