昔、酒屋の店先で、立ったままコップ酒 飲んでる建設作業員の姿 ありました
 手にした、一匹の煮干(にぼし)を大事そうに(かじ)り、
 冷酒(ひや) を (いと)おしそうにちびり、そして、また、ちびり、
 ()めるように飲むその姿に、中学生のオレは、大人の男を感じたものであります

 
 大学生だった ある日、

 池袋駅東口からバスに乗ろうと歩いてたら、うらぶれたオッサンがコップ酒 飲んでた

 おー ・・・ むかし(あこが)れた 「角打ち」 だ


 そのまま、吸い込まれるように店に入り ・・・ 升の端っこに塩 載せて飲んだ

 しょっぱいだけで、ウマくもなんともなかった

 それから40有余年 ・・・ 角打ちモチロン、居酒屋にもスナックにも、一人では入らない

 酒はコミュニケーションして飲む ・・・ か ・・・ 自宅で 新日本紀行 眺めながら晩酌する
 
 それがオレの流儀