底ひなき 淵やはさわぐ山川の 浅き瀬にこそ 仇波は立て (古今和歌集)
(川の流れの底深い淵に波はたつだろうか、浅い瀬にこそいたずらに波は立ち騒ぐのである)
古来、戦場で人馬が渡河するとき、よく参考にされた短歌

千曲川カモ猟師 ・・・ 川をさかのぼる時は、フルスロットル(20ノット=時速約40q)
浅瀬に乗り上げれば船外機を破損、水面下の岩にぶつかれば転覆する。
口には出さないが、常にこの歌が、頭の中でぐるぐる回っている。

では、ここの流れを、どう読むか? ・・・ 手前は浅く、向こう側は深い ・・・ 不正解!
本当は、向こう側、水深10p。 手前、50p。 私、手前側の、より深いところを、縫うようにさかのぼります。
なにごとも、やってみなければ分らない。 

じゃなんで、こんな歌をそらんじてるかって?
川の流れに、だまされてはいけない、騙されるな、と、自らを戒めているのであります。
こんな冷たい川に、投げ出されたくないですからなあ!!!


※ 歌の真意はこちら