「カモ肉を薄切りにする」 と書くのは簡単。

私はできないから、
一旦、マイナス35℃で冷凍。
凍った状態での薄切りは、だれでもできる。

こころもち、独特の匂いも薄くなります。
ネギも薄切りにする。

太いまま煮込んだネギは、
好き、キライ、好みが分かれる。
これっくらいで、半生で食うのがいい。

カモ肉一切れと、ネギを豪快につまんで、
とき卵にくぐらせ、口に放り込んだら
ビールをグビッ!

・・・ ぷは
ーっ、こてらんねえ! ・・・
肝心なことを忘れてた。

私の 「カモすき」 必需品がこれ。
リンゴで育った信州牛、で有名な 「すき亭」 製
ネットで買える

ここから先は、普通のすき焼きでいいが、
くれぐれも、肉は20秒!
それ以上は、固くなって、まずい。
 
ところが、男だけの宴会では、みんな鍋に無関心。
煮詰まって、せっかくの料理の気遣いも水の泡。 ・・・ カモの味? そんなの食ったっけ? ・・・
そこで、男どもには 「作って、すぐ食わせる」 テクニックを考案。
  
・・・ 南部鉄器・ステーキ皿に ・・・

まず、すき焼きのたれをテキトーに敷いて
カモ肉を入れ、その上にネギを山盛り
超小型カセットコンロで10秒、
肉とネギをひっくり返して、さらに10秒
はい、できあがり。

ステーキ皿を板に載せて取り回す。
この時ばかりは、話に夢中の男どもも
「おっ」 とか言って、話を中断。

一切れずつを、とき卵で熱いうちに食えば

・・・ おーっ! ・・・ と、感嘆の声。
 
男の料理、多弁なうんちく、うっとうしい。 さりげないパフォーマンス、目も楽しませれば、猟師・料理が芸になる。