尾崎の南隣、法寺(ほうじ)集落は ・・・   

村内を、広井川が流れている。

車で通りかかって

     
おやーっ!
道路の真ん中に、沢ガニ。

あわててハンドルを切って、よけた。 しばらく走って ・・・

    まてよっ!

と、引き返す。 

孫に、お土産だ。
よく見れば ・・・ 

    やややっ!


孫がいる。 

まちがった。  「子」 がいる!

それも、腹 いーっぱい!
・・・ 窮鳥懐に入らば、猟師もこれを撃たず ・・・

法寺集落に流れる、小さな沢まで運んで、

そっと 放してやっりながら、

   
俺は待ってるぜーっ!   と、

ぬけめなく 「恩返し」 を請求した猟師でありました。