先だって・・・

「雪掘りとうど塾」に先立って、
『雪かき道<越後流>指南役講習会』 を受けた。

その時、いただいたのがこの指南書。
改めて読んでみると、実に良くできている。
読みながら「うん、うん」と、思わず相づちを打ってしまう。
その一つがこれ ⇒
もちろん、私も愛用者だ。

特に、一番下の記述に注目していただきたい。

昔、信濃平スキー場で雪崩事故があった時、
巻き込まれたリフト従業員で、1時間近くも雪中に埋まりながら
助かった人がいた。その人の言・・・

『息苦しくて気がついた。たまたま自分の口の近くに、片手の指があった。
夢中で口の周りの雪をどかして、すき間を作って息をすることができた。
しかし、埋まった身体の他の部分は、まったく動かすことができなかった。』
 
信じられないでしょうが、雪に圧迫されると呼吸ができないのです。
指南書に書かれた、こんな些細な気配りが運命を分けるのだとしたら、昔の人の知恵をおろそかにすることはできませんぞ。
 
 
 
 
       グリコのおまけ 「なだれに巻き込まれた時は泳げ」と昔から言われている。雪と一緒に流されている時、もがくことによって、
                 雪面近くに浮いて来るのだそうだ。くだんのリフト従業員、流されながら必死にもがいたという。その結果・・・
                 もう一方の手が、雪面近くに埋まっていた。捜索隊がこれに気付いて彼を掘り出し、九死に一生を得た。 
                 なにごとも、最後の最後まで諦めないことが、肝心なんですなあ! ちゃん、ちゃん!