キジ撃ちは、舟カモ猟を始める前、つまり20年位前までは、やった。

小春日和の風のない午前、晩秋の山裾を、スズキ・ジムニーでトコトコ走り回ってると、
キジが畑の隅で日向ぼっこしていた。 犬がいないのに、よく獲れた。
やめたのは、畑で野沢菜・大根を収穫する人を、銃声で驚かせたくなかったから。

ところが、このあいだ、思いがけず、エア・ライフルでカモをゲット。
銃声がない。 畑のじじ・ばば、気付かずに仕事を続けている。
そうだ、久しぶりにキジを探してみようと思い立った。
 
ところが、キジの姿は、まったくない。山裾には、耕作放棄された田、畑ばかりが目立つ。
なんてことだ、これが20年の年の流れか。そういう我が家の畑も、草だらけ。
結局、遅いか早いかの違いだけ、早晩、このあたりは、どの家もそうなってゆくだろう。

イノシシ・シカ・クマが出没しないように、山裾を荒らしてはいけない、と専門家は言う。
言うことは簡単。耕作する手間、肥料などコストを考えれば、野菜を買った方が安いのが現実。
これを、補助金ばらまかずに解決する方法は ・・・ ある ・・・ 時代錯誤な農地法の廃止。

このあたり、5反歩(約1500坪)以上を一度に取得しなければ、田も畑も持てない。
したがって、住宅と自給自足程度の畑を取得して移住する、なんてことができないのだ。
田舎暮らしを始めるには根本的な問題があることを、誰も教えてくれず、解決してくれない。

ま、政治家は触れたくない問題だろうから、益々こうなって行くしかない。

・・・ キジ探しは、止めることにした ・・・