かつて、この小さな村の、若者リーダーだった。

今、70歳を幾つか過ぎて、「ボケなし」 「老化なし」

名前を 「こーじさん」 という。

さすが ・・・ と、思う。

・・・ その年、集団離村の村から、「神楽」 を、引き継いだ。

10人ほどの若者を引き連れて、春から、秋祭りまで 
 
半年間の特訓に次ぐ、特訓。楽譜も、指導者もない中、テープレコーダーの音から、メロディーを復活させた。

抜群の 「絶対音感」  テープを聞いて、即座に、横笛で再現した。それまで、横笛経験一切なし、なのに。

その後、数々の伝統行事を復活させ、村の活性化に貢献した。

・・・ あれから40年 ・・・ 未だ、意気軒昂。

青年時代に、この人の薫陶を受けたからこそ、今の自分がある ・・・ と、私は思っている。

しかし ・・・ 自分が、それだけの存在感を、この村に残しえたか、と考えると ・・・ がんばらねば、と、意を新たにする。