一人暮らしの婆さんが亡くなって、住宅が取り壊されている。田舎の家は、でかいから、
手間も費用も大変だ。 こちらの爺さんは、生前 「億にはちょっと足りねえが・・」 
が、口癖だったから、都会に住む相続人は、取り壊し費用には困るまい。

この地では、大家族が当たり前だった時代、建物の大きさ・多さは、裕福の象徴だった。
固定資産税は安いが、豪雪に対応して、建物を維持するだけの 「力」 があるということだった。
ところが、今は違う。普通のサラリーマンが、幾棟もの建物を雪から守るのは、至難の業。
親が子に残す不要建物は、「財産」 ではなく 「罪悪」 になった。

飯山市では、「空家等の適正管理に関する条例」 制定を、目指している。
居住者がいなくて、雪で倒壊の危険がある建物を、市が取り壊しできるようにするというのだ。
今年も、倒壊があった。この残骸だって、所有者の了解がなければ、道路から排除できなかった。
こういうことは、これから益々増えるだろう。 
人の親として、これだけは ・・・ と、思っていることがある。

    子や孫に 美田・借金 いらない建物 残して死ぬな!