警察官 : (30m離れた) ここから撃って、あの2頭、獲れますか?

猟  師 : たぶん ・・・ でも、撃った後、あの草むらへ回収に行きたくないね、親熊いるかも知れないから。



こういう状況、猟師自身の判断で発砲できるのは 「緊急避難」 に該当する場合だけ。
それ以外は、警察官の指示があってから発砲し、その結果、二次被害が発生しても、国家賠償の対象となる。
だから 「撃て」 といわれれば撃ち、回収もする。 さらに、報奨金は、1頭15,000円×2 

・・・ しかし ・・・ 

一般人ギャラリーもいる状況、無邪気に遊んでる子熊を、差し迫った危険がない中、無慈悲に発砲すれば ・・・
その先にあるのは 「称賛」 でなく 「非難」 さらに 「その瞬間」 を、個人名と共に、動画投稿される可能性。
実際、さる町で、民家に逃げ込んだクマを警察官の指示で射殺、マスコミが報道、非難が殺到したという。

老・猟師は 「蛮勇」 に走らず 「欲」 にも動かず、銃を握り、じっと草むらに、目を光らせて 2時間。

・・・ 本日は、撤退 ・・・

一目散に帰って ・・・ あーっ、疲れたー! ・・・ ビール、ビール、 グビッ、プハーッ ・・・ うんめえー!


※ 「緊急避難」 とは  自己または他人の生命・身体・自由・財産に対する
  さしせまった危難を避けるため、他に方法がなくやむをえず行なった行為。
  それが違法行為であっても、違法性を阻却され処罰されない。