本日の信濃毎日新聞に、『熊の保護と生物多様性の高い豊かな山の保全を目指す日本熊森(くまもり)協会の長野県支部は30日、今季はドングリの凶作で
餌を求めて里に出る熊が増え、補殺頭数も増加していることを受け、県にむやみに殺さず人里から離れた山奥に放すよう求めることなどを決めた。』という記事
が載っている。ツキノワグマは絶滅危惧種に指定されているそうで、高邁な意見ではあると思う。死刑廃止論とも通ずるものがあるだろう。
こういう考え方の根底には、自分が大切にしている妻や子や孫がクマに襲われることは、万に一つもあり得ない、という絶対の自信があるんだろうなあ。
それに、山奥に放せというけれど、狭い日本、人里とつながっていない山奥なんか、どこにもないぜ。あったとしても、そこから一番近いところの住人のことは
考えてるのかい?やっぱり、野生動物を絶滅させないためには、ある程度の犠牲はやむを得ない、と言いたいんだろうなあ。そして、もちろん、その犠牲は
自分以外の人ってことだよね。

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