『遺体は数頭に食われたろう。見ない方がよい』 と警察官に言われたが、左の肩がひどく食われてました。
腰、左半身も食われていました。心臓も内臓もありませんでした。頭の皮膚が咬み取られていたけど、
顔は 大丈夫でした。(被害者の妻の証言)
遺体は笹薮に埋められて土をかけられていた。クマは、獲物を隠して、また食いに来るんだ。 (猟友会員)
「遺体は数頭(のクマ)に食われた」 (警察)
全国から 「タケノコ採りを止めさせろ、(クマの)駆除を止めさせろ」 という、愛護的な批判と、
マスコミからの問い合わせが殺到、実務に手が付かなかった。 (鹿角市役所農林課)
連続人身事故を防ぐには、初期の発生地点で個別に将来の憂いを潰すことが重要だ。
・・・ (被害者の) 遺体のそばにクマがいたら即、撃て ・・・ (猟友会員に向けて、著者)
同様の事件が発生すると危惧される地域がある。秋田県鹿角市八幡平と隣接する地区、鳥海山北麓
青森県田子町東部、福島県会津地方、新潟県と長野県にまたがる妙高高原地区だ。 (著者)
(『人狩り熊』 日本ツキノワグマ研究所・米田一彦著から抜粋)