先だってから、ちょっと気になってることがあって
頭にはヘルメット、軽トラに20mのロープとハンドウィンチを積んで、向かった先は、あの稜線。
ロープ? ・・・ ウィンチ?
そう、立往生したら、自力で脱出・帰還するためです。
 
実は、黒岩山保全協議会の皆さんが

外様側から見える黒岩山てっぺん(911m)

への入口を、刈り払ってくれてあった。

ずっと前、ジムニー (550cc) で登った道。

どこまで行けるか?

行けるところまで、行ってみようと

30年ぶりに車を乗り入れた。

両側は崖、

落ちれば、ヘルメットなんか役に立つわけがない

と、慎重に進む。

ここは ・・・

一番上の写真、稜線上の真ん中あたり。
 
稜線のナイフリッジにある、鋼鉄製の雪崩防止柵

これを造る為に、

車が通れる道を、開く必要があったんだろう。
 
外様村史に、こんな記述がある。

昭和15年・・連日大雪が降り積もった上に、この雪は軽い乾いたような雪で、ふんわりとして中に沢山の空気を
含んだものであったから、黒岩の頂上の方から雪庇(せっぴ)が落ちると同時に急に流れ出し、次第に勢いを増
して車屋沢を押し下ったワヤ(表層雪崩)は・・(中略)・・蓮華寺の本堂を押し潰し、附属建物を破壊し・・(後略)。

稜線にできた雪庇が急斜面に落ち、そこに積もった雪が表層雪崩になって一気に山をかけ下る。
したがって、雪庇ができるのを防ぐため、垂直近くに切り立った稜線上を拡幅し、なおかつ柵を造る必要があった
んだと思う。