もらった空気銃 「ひきがね」 の調子が悪い。

闇夜に霜の降るごとく、静かに静かに引かねばならないのに、力を入れないと引けない。

なぜ力を入れるといけないか?

ひきがねを引いた瞬間、余計な力がかかって、銃口が1mm(角度1度)下がったとする。
tan1°≒ 0.0175 すなわち、30m先では 52.5p も下に着弾する。もちろん、はずれる。
つまり、銃口を動かさずに引き金を引く、ということは、きわめて重要なことなのだ。

もと所有者は、40年以上散弾銃を所持。
たぶん、その前に購入、以来、数十年も放置してたんだろう。
ネットで 「空気銃修理」 と検索する。 3万円ほどかかる。 ウーン、元はタダだしなあ。

他のものなら、新品だろうと調子悪ければすぐ分解するが、空気銃だけはいけない。
子供の頃、おもちゃにした昭和初期の空気銃。分解して元に戻せず、土蔵の隅に隠した。
50年たって、また同じことになったら ・・・ と、トラウマになってる。

とはいえ、メーカーに専用油を注文したら、分解図がついてきた。 オーっ、これならいける。
手元を照らすヘッドランプをひたいに、分解、調整、注油 ・・・ よっしゃーっ!
3万円もうけ!

一つだけはっきりしたことがあります。 あれから50年の歳月、無駄ではなかった!