天竜川の舟下りで、犠牲者が出る転覆事故がありました。
乗船客は、救命胴衣を着けていなかったようです。また、用意されていた救命具は、 
座布団形式のもので、法律上はクリヤーできるものの、
まったく実用的ではありません。
とっさの場合、人は自分が考えている程、俊敏ではないのです。
また、何かにぶつかって一瞬、気を失うことだって考えられます。
 

ダム湖遊覧船の救命胴衣は、
まず、首にかけ、腰の紐を後ろに回して交差させ、
前に戻してしっかり縛ります。
こうしておかないと、いざという時、
救命胴衣が身体から、すっぽ抜けてしまいます。
最後に、胸の位置にある紐を縛ってOK。
笛は、救助要請に使います。
お子様は、子供用を使用してください。 
 

この型式の優れている点は・・・
必ず頭部が水面上に出るため、例え気を失っていても呼吸できることです。
夏場に着用していると暑い、というご意見もありますが、川風がありますから、さほどではありませんよ。

そういう船長さん、あんたはどうしてるの?

はい、私の場合、ウェストタイプの自動膨張式を
着用しています。
これは、落水すると、セットされている炭酸ガスボンベによって、一瞬で腰の周りに浮き袋ができます。
見た目すっきりで、操船の妨げにもなりません。
 
と、いうわけで ・・・

昔の人は、いいことを言いました。・・・転ばぬ先の杖。
                                 船には ・・・ 
落ちぬ先の救命胴衣!