若い時から目だけは良かった。視力はずっと2.0が自慢だった。
人は一生に一度はメガネのお世話になる、と言われているが、
40才で早くも老眼鏡のお世話になった。
それから20年。家じゅういたるところに老眼鏡を置いている。
もちろん、文字を読むためだ。

座って新聞を読むなら、その場所に老眼鏡があればいい。
動く作業では、そうはいかない。
大工仕事、釘の頭が見えないから打ち損んじる。
電気工事、ねじの溝が見えない、ドライバーがはまらない。
スケールの目盛も、テスターの目盛も読めない。
手先の作業は老眼鏡なしでは、にっちもさっちもいかなくなった。

ところが、老眼の不便なところは、文字と細かい作業以外はメガネが不要なこと。
老眼鏡をかけたままだと、歩くことさえ、ままならぬ。
遠近両用というのがあるが、これも不便だ。(と、私は思う)
視野は狭いし、第一、見えるところまで、メガネで見えにくくする。

で、このメガネ。
近くを見る時だけレンズを下げる、あとは上げておく。
いちいち、メガネをかけたり、はずしたりしなくていい。
レンズ全部が老眼用だから視野も広い。
特に動きが多い作業の時は、メガネをずれにくくする小道具を付ける。





    
もう一つ、いつもポケットに入っているのは、折りたたみ老眼鏡。
小さくて携帯に便利。専用ケースに入っているので、傷がつかない。
鼻眼鏡にすれば車の運転中に、カーナビ画面の小さな文字も読める。

食堂に入る。ポケットから、カラフルなケースを取り出す。
メガネを開いて、メニューを読む。
まわりから「へー!」という声が聞こえてくる。
これ、けっこう、すぐれもので、どこでも注目されます!