サラリーマンの30数年間、
「○○会社の何々」が自分を説明する固有名詞だった。
今、「○○会社」が付かない自分の説明に窮する。

そこで、自己PR用の名刺の出番。パソコンで何種類も作った。
というか、今も作り続けている。

作ること自体がおもしろい。しょっちゅう作りかえる。
なんか作品発表の感覚で、新しい名刺を渡す。
「前に、もらったけど」と言われても「前とは、ちょっと違います」
と、同じ人、それも旧知の人に何度も名刺を渡して呆れられている。

サラリーマンは退職すると、写真か登山を趣味にする人が多い。
いずれの趣味も、多くの人の発表機会は年賀状。つまり年1回。
そこへいくと、名刺は発表機会が多いのだ。???

一回に印刷する枚数は10枚。
普段は、3種類ぐらいを持ち歩いて、相手に応じて、使い分ける。
飲み会や会合前には、メンバーに合わせて作り替える。
写真はふんだんに使って、もちろん両面印刷。
名刺本来の目的ではなく、「営業用ちらし」の趣。

したがってこの名刺、文字が非常に多いが、紙面の都合で小さい。
たぶん、読む人は少ないと思う。無駄なことかもしれない。
しかし、書かなければ絶対に読まれることはないのだ。
だって、「買わない宝くじは当たらない」