芝生管理のキーポイントは「水」
充分な水さえあれば、芝は育つ。
逆に、水を節約すべき状況ならば、芝生は難しい。
その点、水道水での散水は、下水道料金にも跳ね返るので
それなりの出費を覚悟しなければならない。
我が家は井戸水を使って、水圧回転スプリンクラーで散水する。
スプリンクラーの散水範囲は、直径7〜8m程度。
これを庭じゅう引っ張り回す。移動の都度水を止める。

そこで、リモコンスイッチが活躍。
こいつをポケットにつっこんで、スプリンクラーの移動まで草取り。
5分ぐらいでストップ。移動。スイッチオン。草取り。この繰り返し。

軒下には、リモコンの受信装置を設置してある。
電気工事士の面目躍如たるところ。
微弱電波だが、障害物がなければ実用に差し支えない。
我が家では、遠いところで20mくらい。

そうそう、肝心な点。なぜ、スプリンクラーか?
物の本には、しとしとと降る雨が最も土にしみ込むと書いてある。
どしゃ降りは、表面が濡れるだけで、下は乾燥したままなんだと。
うんうん、そういえば散水の後、草取りしてみれば、そのとおり。
スプリンクラーの「しとしと」がきいてる。・・ここまでは「基礎編」。
「応用編」 ただ突っ立って、長時間水をまくのはばからしいと誰でも思う。
そこで短時間で大量に水をまく。表面びしょぬれ、根っこ、水が届かない。
それでも、芝を張って2年目くらいには見事な芝生に成長する。だって、
芝農園の、表面が柔らかくて、水がしみ込みやすい土がきいてるからね。
このやり方でいいんだー、芝生なんて簡単じゃん、と自信を持つ。
しかし表土は徐々に固くなり、慢性的に水不足。だんだん根が枯れてくる。
3年目、あれれ、どうしちゃったんだろう。芝がだんだん薄くなってきた。
えーっ、なんで、なんでー?
だから、最初に言ったでしょ「充分な水さえあれば芝は育つ」って。

 
右の写真は、我が家の水源井戸。
芝生の広さは150u。1回の水やりで2mぐらい水面が下がる。
これから晩秋までは朝夕2回の水やり。
盛夏は芝生の様子を見て、3回、4回散水する時もある。
芝生は、家の中の高温化を防ぐ効果が大きい。
散水で、効果はよりUPする。芝生は、時代に即したエコなのだ。

井戸の中には、高圧水中ポンプ。
水道よりは水圧が若干低いが、散水には十分。
ちなみに普通の水中ポンプでは、水圧が低くてちょろちょろ程度。

このシステムにたどり着くまで、10年以上試行錯誤を繰り返した。
言葉はかっこいいけど「試行錯誤」の意味は、
「いろいろ試して
失敗を繰り返して完成に近づけてゆくこと」。
したがって、累積費用もそれなりにかかっております。

えっ? おたくにもつけてほしいって?
わかりました、服部電気工事店におまかせください。